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2024年6月22日土曜日

コンガラコネクション 〜 LIVE HISTORIA “S”と“a”のエクスタシー


皆様、どうもご無沙汰しておりました。
ドッコイ生きてるシャツの中。
ミツカワでございます。


生まれつき基礎疾患の塊であった自分は
コロナ禍において幼少時より続けてきた治療が受けられなくなり、
また入院治療などもできず、各部が重症化してしまいました。

そのため、まだまだしばらくは不安定な状態が続きますが、
お約束したように最終回のネタまでは書き切りますので、
のんびりとお付き合いいただければと存じます。



〜〜〜〜〜〜〜



さて、親しい方はご存知と思いますが、
ミツカワのTM熱はTM30周年の時期に
すっかり冷めてしまいました。
(さらっと、とんでもないことを言う芸風)

なので以前から決めていた最終回までのネタを淡々と書き切って、
この重箱blogは一段落させようと思っていたんですが、


          が、 が、が、



前回といい、今回といい、それとは無関係のネタを
公式がぶっこんでくるんですよ…。




この重箱blogの本来の趣旨はこちらに書いたように、
“TMの80年代のライブを中心にあーだこーだ書いていく” というものなんですが、
今回のネタはまさに その中心地に投げ込まれた爆弾 のようで
さすがにスルーするわけにいかず、現時点の状況をまとめておこうと思います。



ついでに前回から時間も空いてますので、
この期間に判明したこの重箱blogの間違いも正していこうと思います。



—————————



さて、本題。


寝込んだせいですっかり時期を逃しましたが、皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。
2年前、2022年2月23日に発売されたこの2つの企画盤を。


「LIVE HISTORIA T ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」
「LIVE HISTORIA M ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」










いわゆるライブベスト盤なわけですが、この商品が発表された際、
冷め切っていたミツカワの心を一気にときめかせた商品特徴がありました。



それは、
1曲毎に演奏年月日、及び公演場所が明記されている こと。



以前、“コロシアムを暴け” なる企画をエントリーしていた際、
確信の持てる資料が極端に少ない中で自分の発言も歯切れの悪いものにならざるを得ず
フラストレーションが溜まっていたのですが、このCDはその問題を一気に解決してくれる、
いわば “回答集” だと認識したわけです。




なので、購入して初回視聴時はもう ドキドキもの で再生ボタンを押しました。




が、その1曲目。

Be Together
 (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)

これのイントロの時点で呆然としてしまいました。



違う
  これは1988年3月16日の
     「Be Together」ではない…




これに関してはややこしいのですが、正確に書くと
“3月16日の「Be Together」” の部分もあるが、
別日の演奏も混じっている。
と、なります。



いきなり1曲目からこれでは、とても信頼できる情報源とは言えなくなってしまいました。
一気にテンションが下がってしまったミツカワ。

どれくらいテンションが下がったかと言うと、このCDの目玉である未発表音源
「17 to 19」をいまだに聴いていない、聴く気になれない という有様です。



—————————



なにせ 1曲目からつまずいてしまった のでエキサイトしていますが、
このCD全体に問題があるというわけではありません。


まず、再結成後のライブに関する表記は問題ありません。
さすがに2010年代以降で資料があやふやなんて事は無いでしょうし。
また Epic/Sony 期のトラックについても、ほぼ合っていると思います。




現時点でミツカワがおかしいと思っているのは、以下の3曲。


LIVE HISTORIA T ~(1曲目)
Be Together (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)


LIVE HISTORIA M ~(3曲目)
LOVE TRAIN (1992年4月12日/横浜アリーナ/TMN EXPO)


LIVE HISTORIA M ~(5曲目)
Just One Victory (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)




ここで さらに問題をややこしくしている のは、
この2枚の企画盤がソニーとエイベックスの 共同企画 であると言うこと。


そして販売元がソニー側の「LIVE HISTORIA T」と
エイベックス側の「LIVE HISTORIA M」に、
お互いの所持する音源がごちゃまぜに収録されている こと。


ミツカワが問題視する3曲のうち2曲は Epic/Sony 時代の音源にもかかわらず、
エイベックス側「LIVE HISTORIA M」に収録されています。
つまり、この2曲の問い合わせ窓口はエイベックス なわけです!



かといってこの問題、
エイベックスに尋ねて分かるわけないですよね?



—————————



話を戻します。


いきなり1曲目でテンションの下がったミツカワですが、
ただこの時点では、そこまで根深い問題とも考えていませんでした。

CDには ↓ このような注意書きがあり、
これの2行目が今回の “編集” にあたるのかなと思っていました。


 



ライブ盤での編集はよくあることですし、基本的にミツカワは
“商品としてのクオリティーアップ” と捉えて 編集大万歳🎉 というスタンスです。

しかし公式として間違ったクレジットをしている事は確かですし、
その意味では前回と同じなわけで、一応ソニーに連絡を入れました。

このときの気持ちは
“次回から気をつけてね” 位の軽い感じで話を終わらせるつもりだったのですが、
しかし、ソニー側の返答を聞いて頭を抱えてしまいました。




ソニー側として語られた 当CDのコンセプト 

従来のライブ盤と違い、
別日の素材などを編集で混ぜ合わせたりせず、
純粋にその日時に演奏されたものをパッケージする

だというのです。
(尺編集については上記注意書きの範囲内とミツカワは捉えているため問題視していません)





こう胸を張って返答されてしまうと、
こちらとしても引き下がるわけにはいかなくなってしまいました。
まさに その部分に問題が起こっている 
(とミツカワは認識している) からこそ連絡を入れたわけなので。





今回は細かく解説しませんが、聴いていて明らかにおかしい部分があるのは確かです。
それは「Be Together」を例に上げると、
 
2番のAメロで小室哲哉の手弾きパートが
2つ同時に鳴る箇所がある。

この時点で、単日の演奏のはずがありません。



しかし、その後のやり取りでわかった事は

現在のソニーとしては、
・ 過去のライブビデオなどの収録日時に関する記録は無い。
・ 今回のクレジットの根拠は、使用したマスターテープに書かれた表記。



そうなんですよね。
かつての Epic/Sony はとっくに存在せず、
現在の TM NETWORK のCD等を企画・ 発売しているのは、
同じソニーでも別の組織なんですよね…。


これでは、暖簾に腕押しになっても仕方がありません。


ここまでお読みのようにこの問題、本来はシンプルなミス (後述します) だと思うのですが、
商品企画・販売方法が複雑なため、どうやって解決するべきなのか
ミツカワ自身が混乱している状態です。



—————————



今回のエントリー、
ここまで 自分ひとりの思い込みで突っ走っている可能性 もあるので、
一旦、いつもの重箱blogらしく 音源の中身 に目を向けてみます。
これを読んで皆さんも同意いただけるでしょうか?



問題の3曲の内
Just One Victory (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)
が1番分かりやすいと思います。



既発の「CAMP FANKS!! '89」関連のBlu-rayなどと聴き比べれば、
小室哲哉パートがまるで違います。



現在入手できる「CAMP FANKS!! '89」関連のBlu-rayは “1989年8月30日” のものですが、
Blu-ray化が宙に浮いている ↓ こちらのビデオ
「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」については、
このCDでのクレジットと同じく “1989年8月29日” と表記されています。


 




以前こちらのエントリーで、このビデオで実際に使われている映像の大半は、
8月25日 or 26日 (どちらかは不明だが、ミツカワは九分九厘 “26日” と睨んでいる) 
東京ベイNKホール のものである事は述べましたが、
音声については8月29日横浜アリーナのものが主軸 となっています。

横浜アリーナをベースにベイNKホールの音声 (ボーカルの一部など) が
部分ごとに差し替えて編集されているわけです。




この 映像と音声のちゃんぽんのおかげ(?) で、
幸いにも「Just One Victory」関しては、8月26日(?)、29日、30日と
「CAMP FANKS!! '89」全4公演中3公演の演奏内容が音と映像から読み取れます。




皆さんご承知の通り、どの公演日も小室哲哉がショルダーキーボードを弾き始めるのは、
最後のサビに入ってから。

それに対して、今回のCDではイントロから最後まで、
1曲丸ごとショルダーキーボードで弾いています。

これは「CAMP FANKS!! '89」ではなく、
直前まで行われていた「CAROL TOUR」 (ホールツアー) での演奏の特徴 です。



つまり、このCDの音源はクレジット通りである8月29日の演奏に
「CAROL TOUR」(演奏日時不明) の音声が混じっている のでは?
というのがミツカワの考えです。



もちろん資料の無い「CAMP FANKS!! '89」の残り1日、
例えば 初日はこの演奏だったという可能性 もないわけではありません。

しかしそうだとしても 8月29日/横浜アリーナ で無いことは確かだし、
そのうえ「CAROL TOUR」「CAMP FANKS!! '89」では
この曲を演奏するときの舞台セット、特に小室哲哉ブースが違う(注)ため、
その可能性はかなり低いと考えます。

(注)「CAROL TOUR」「CAMP FANKS!! '89」では
    コンサート中に2つの小室哲哉ブースが入れ替わる演出となっている。





  ここまで書けば、皆さんお分かりですよね。





この問題の3曲って、つまり特定の1日を音源化したのではなく、
単に「TMN COLOSSEUM」(注)制作時に作られたマスターテープ、
つまりフェイクのライブテイクをミックスし直しただけ。

しかし「TMN COLOSSEUM」では1曲毎の音源として矛盾がなかった
 (例えばメンバーの数が急に増えたりしない) のに対し、
今回は、無頓着にミックスしてしまった。

ということです。
(注)1992年に発売された “架空のライブツアー” と銘打たれた2枚のライブ盤。
   各トラックは様々な公演日時の素材がミックスされたフェイクトラックとなっている。
   以前こちらで解明しました「Ipanema'84」に至っては、
   ライブ素材どころかスタジオ素材、つまりデビューアルバム
   「RAINBOW RAINBOW」のボーカルに差し替えられています。





今回の一件で久しぶりに「TMN COLOSSEUM」を通して聴きましたが、
こちらの収録曲はいずれもビジョンを持ってミックスされていると感じます。

それに対し、今回問題の3曲はバンドサウンドの定番である
ドラム/ベース/ギターに関してはともかく、
TMサウンドの要であるシンセサイザーについては、非常に 曖昧模糊 としています。

1つの音に対して、これは打ち込みなのか手弾きなのか?
手弾きの場合は、通常の鍵盤なのか?ショルダーキーボードでのプレイなのか?
などが1曲の中でふらついている。(特に「Be Together」
つまりは、小室哲哉が舞台のどの位置にいて
何をしているのか? という画が見えてこない のです。




先に、このCDの「Just One Victory」では、
“イントロから最後まで1曲丸ごとショルダーキーボードで弾いている” と書きましたが、
これは間違いでは無いものの、印象としては かなりあやふや です。

同じ素材が使われている「TMN COLOSSEUM」と聴き比べれば一聴瞭然なのですが、
例えば2番のサビではショルダーキーボードが何処かにいなくなったと思ったら、
サビが終わった途端に急に戻ってくるといった感じ。



これはミックスの段階で、
“各トラックの音が実際のライブでどのように演奏されていたのか”
よく把握しないまま作業を進めてしまった結果のように思えます。
(念を押しますが、あくまで問題の3曲についての話です)



—————————



そう捉えるとこの問題、それ以前から 伏線が敷かれていた ように感じます。


2012年5月23日に発売されたこちらのCD。
「TM NETWORK ORIGINAL SINGLE 1984-1999 BACK TRACKS」







数々のシングルをカラオケ状態で聴けるという、ミツカワ歓喜の企画CD。
ミツカワのみならず TM NETWORK のファンであれば、
かなり嬉しかったのではないでしょうか。


ただ純粋なバックトラックとして聴くと、次々と?が頭に浮かぶ CDでもありました。


というのも、
オリジナルの音源では鳴っていなかった音が聴こえたり、
ソロのフレーズが違っていたりしたから です。


これはつまり、マスタートラックに収録されているもののうち、
どのトラックが本番で採用されたものかを把握せずにミックスしてしまったために起こった
“珍事” なのでしょう。





これ自体はむしろ今まで聴けなかった没トラックが聴けたわけで、
ミツカワとしてはとても 魅力的な商品 として仕上がっていたと思います。
今でも度々聴きます!




しかし今回はそれが
 (ソニーが胸を張って唱えたコンセプトに対して)
悪い方に転がってしまった のではないでしょうか。

よっぽど熱狂的なファンでもない限り、どれが本来の使用トラックとか把握できませんよね。
渡された資料に沿って淡々と進めるしかないのは仕方がないとは思います。




もう一度基本に戻りますが、
ミツカワは ライブ盤における編集は大歓迎 という立場です。


今回騒いでいるのは、
公式商品として
 自ら打ち立てたコンセプトに
  反したクレジットミスをしている
という点です。



そしてそれが当然のごとくウィキペディアなどの記載に反映され 既成事実化 していく…。



さらに深刻なことは、これは40周年の時にチラっと見たのですが、
肝心の公式自体がそのウィキペディアの記載を頼りに
企画を立てている節が見られる と言う点です。

意図せずマッチポンプ化している とでもいいましょうか…。

決して自分の(この重箱blogの)発言責任を軽視するわけではありませんが、
やはり 公式が出す情報というのはきちんと精査していただきたい と思う次第です。



ついつい固い口調になってしまいましたが、
ただそれも “過去の資料は無い” つまり
検証しようがない、と言い切られている現状 ではどうしようもありません。



しかもこの後、さらにミツカワの気持ちを
急速に萎えさせる出来事が起きました。



—————————



このCDのリリース半年後、2022年7月29日に
「TM NETWORK – LIVE HISTORIA DX ~S selection」及び「~a selection」
タイトルと構成(注)を変え、ストリーミング配信が開始されたのですが、
(注)S盤とa盤でそれぞれ自社音源のみの収録に整理され、ちゃんぽん状態が解消された。



なんと配信バージョンでは表記が変わり、
月日及びツアー名は記載されなくなっていたのです!



つまりソニーが胸を張って語った
“純粋に単日のライブテイクを音源化” というコンセプトが見えなくなってしまった…。



CDと同じ演奏を比較してみると、このような感じです。

CD「LIVE HISTORIA T ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」

Be Together (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)
Don't Let Me Cry (1987年6月24日/日本武道館/FANKS CRY-MAX)
Beyond The Time (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)
                  ↓

ストリーミング配信「TM NETWORK – LIVE HISTORIA DX ~S selection」

Be Together (LIVE at 代々木オリンピックプール/1988年)
Don’t Let Me Cry (LIVE at 日本武道館/1987年)
Beyond The Time (LIVE at 代々木オリンピックプール/1988年)




なぜ、このように変わったのかは不明です。
各配信サイトでの曲名表記に 文字数制限 等があったのでしょうか?



しかし、こうなると読み取れる情報がかなり少なくなります。



1988年と言えば
「KISS JAPAN TOUR」「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」
「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO」「CAROL TOUR」とあり、
この内、代々木オリンピックプールで行われたのは
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のみ、というところまでは限定できるものの、
3月14、15、16日の三公演のどれかということはわからない。


さらに言えばこの表記では
「Be Together」と「BEYOND THE TIME」が別日の演奏である可能性
も捨て切れなくなります。



問題はこの先…いや、既にこのエントリーを書いている2024年6月の時点で
このCDに興味を抱く人はおおかた購入を終えており、
今後は配信の方がメインになっていくであろう ということです。


そもそも企画内容から考えても、それほどCDの出荷枚数が多いとも思えないので
10年、20年先にはCDの方がほぼ入手困難になっている可能性は高いでしょう。
それ以前に、手に入れても再生機器を持っている人がどれだけいるでしょうか。




どうせ消えていく物なら、もうこのまま放置で良いかと…




いや、先に書いたような 高邁な理想からしたら完全に矛盾した考え ですが、
何しろこの4年近く、立っているより横になっている方が多いような生活
 (今もまだ抜け出したとは言い難い) で目も耳もはっきり機能しないような生活では、
はっきり言って その気力が持続しなかった というのが正直なところです。

まあそれでもこのエントリーを書いていることで
最低限の事はしようという気持ちが残っている事は認めていただきたい次第であり…


って、何書いてんだかよく分かんなくなってきたぞ?!



この問題、原因は非常にシンプル だと思うのですが、
シンプルゆえに状況を動かすにはなかなかのエネルギーが必要だとは感じています。

なので、このCD「LIVE HISTORIA」の件に関しては 調査続行 ということでお許し願いたい。



—————————



で、このままだとこのCD企画をこき下ろしたままになってしまうので、
最後にミツカワの初期目的通り 役立った部分 も書いておこう。



まず

Beyond The Time
 (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)

こちらのエントリー
『1988年3月16日代々木体育館の「BEYOND THE TIME」は2番頭で歌が入りそびれていた』と書いたが、その記憶は今回のCDで正解だったことが確定した。

となると「TMN COLOSSEUM」での修正素材となった、
2番頭の歌詞を間違えているライブ(注)
1988年4月4日/広島サンプラザホール公演である可能性が高くなってきた。
(注)夢という → 愛という



一方、ミツカワの間違いが分かったこともある。



Just One Victory
 (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)

こちらのエントリー最後で『メモリモーグぽい下降音が鳴っているのは何故?』と書いていたが、今回の (TMN COLOSSEUMに比べると) 味付けの薄いミックスを聴くと、
この下降音はショルダーキーボードのプレイ音だと分かる。
KX5のピッチボタンを連続的に押して、急に低音を出しただけ のようだ。

となると以前の検証では「CAROL TOUR」なのにメモリモーグが鳴るはずないよな?
という点が大きな疑問だったわけですが、これで晴れて
小室哲哉の手弾きパートに関しては「CAROL TOUR」のもの
と言い切れる状況が近づいたと言えるでしょう。




さて、意外な収穫だったのがこちら。

JEAN WAS LONELY
 (1992年4月12日/横浜アリーナ/TMN EXPO)

以前、提起した疑惑について要約すると、
  なんでクリックを聴かずに手弾きから始めて、
   後から入ってくる打ち込みの音とぴったり合わせられるんだ?
    実はこれ、最初の8小節は弾いてるふりしてるだけ じゃない?
というもの。

同じテイクが収録された映像商品「TMN EXPO ARENA FINAL」に比べ、
こちらのイントロは非常に “素の音むき出し” のミックスとなっている。

おかげで判別しやすいのだが、8小節間ずっと
ベロシティー(打鍵の強さ)は一定、ゲートタイム(各音符の長さ)も一定で、
木根氏が、というより 人間が弾いてるとは思えない音 である。

よって断定はしないが、
疑惑はますます深まった!
とは言えるだろう。(↑言ってみたかっただけ)


ちなみにミツカワが最初にこの疑惑を抱いたのは音楽的な観点ではなく、
サングラス氏の弾いている様子が
あまりにわざとらしく演技臭かったから である。






とにかくこのCD、1曲目の「Be Together」でいきなり疑問符がついてしまったので、
その後の曲はあまりしっかり聴いていないのだが、
それでもこの3点が分かったのは今回の企画があったからこそ
個人的に、とてもスッキリしました。


   ありがとう、ソニー & エイベックス!






それとちょっと面白かったのがコレ↓

THE POINT OF LOVERS' NIGHT
 (1991年2月22日/仙台イズミティ21/RHYTHM RED TMN TOUR)


イントロ途中で全員が小節数を間違えてますな。
全員が間違えたことで大事故には至らなかったというレアケース。

ただ打ち込みを極力排した RHYTHM RED TMN TOUR の中で、
よりによって打ち込みの入る希少曲 だったためシーケンスはズレてます。
 (おまけにアンコールのラスト曲)
このCDではミックスで誤魔化してますが、実際はもっと残念な出音だった可能性はあります。

なお、弾いてるVoice系フレーズが終わって1小節、妙な間が生まれた浅倉大介は
多分「あれ?」とは思ってるんだろうなと推察します。



—————————



さて今後の予定としては、
別商品の某曲イントロについて だけ をがっつりねっとりと語るつもりですが、
その前に、なんでミツカワはこんな細かいことにいちいちガタガタ言っているんだ?
という点は意外と重要だと思っているので、そこを説明させていただくつもりです。

また以前のエントリーに判明した間違い、及び新発見は赤字で随時追記しております。
今回はこちらこちらに追記致しました。
赤字をたどってお読みください。




んじゃ、また!




2016年4月21日木曜日

[ラストまであと3回] コロシアムと「FANKS the LIVE 2」を暴け!☆ 天の巻

ミツカワです。

本来ならこのエントリー、今週の土曜日にupする予定でした。
ただ、今朝起きて「重箱」を覗いたら、なんだか突然アクセス数が急上昇していて
「ん、なんだ? なにがあったんだ???」
と思ったんですが、カレンダーを見て納得。
デビュー記念日だったんですね。

とはいっても僕が TM NETWORK にハマったのは1984年の秋、
ラジオから流れてきた「金曜日のライオン」だったので、
4月21日自体には、あまり感慨はないのです。


とはいえこのアクセス数の急変には、期待とプレッシャーを感じざるをえません。
ということで 本日の予定を全てキャンセル(完全実話)して、
今日中のupを目指し、校正作業にかかることにします。


さあ、4月21日中にアップできるのか?!








—————————————








♫ グラサン、入店お断り。


今回から2回に分けて、いよいよ LIVE CD「TMN COLOSSEUM」の音源分析に入るのだが、
その前に参考資料の DVD「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」について、
ひとつ書きとめておく。



これに気付いたときは、驚くというより半ば呆れてしまったのだが、
このDVD、木根尚登の声がほとんど消されている。


さすがにコーラスがないと成立しない「Time Passed Me By」では消されていないが、
それ以外の曲は全て、

・「Be Together」のAメロ
・「Kiss You」のBメロ
・「Resistance」のサビ
・「Human System」のサビ

などなど、口をパクパクさせているだけで音声が入っていない。















































         上・ 「Be Together」 /  下・「Human System」





ちなみに「Human System」の大サビ
♫〜 She is here and he is there in the human system にて、
ようやくその声が聴こえるが、これはライヴの生声ではなく
レコードからサンプリングされたコーラスが、打ち込みで鳴っているだけである。


人間の耳は曖昧なもので、目の前で一生懸命口をパクパクさせている映像が映ると、
なんとなく 声が聞こえてきてしまうから恐ろしい。
こういうことがあるので通常、音に関する検証は映像を切って行っている。





以前こちらで、1988年秋にテレビ番組「eZ」で流れた「Kiss You」では
映像は最後の2秒以外はこのDVDと同じだが、音声のミックスはまったく異なると書いた。

今回それを思い出して確認してみたら、案の定「eZ」版ではカットされていない
Bメロ(♫〜 地球を駆け巡る冷たいニュース 〜)などで、
上をハモっている木根尚登の声がはっきり聴こえる。

なので、もともと声が収録されていないわけでは無い。
映像商品化される際に、意図を持って削除された ということになる。




はっきり言って、TMのライヴにおける木根尚登の存在意義の第一はコーラスなので、
こうなってしまうと本格的に “この人なんのためにいるの?” 状態である。
いったい制作陣の意図はどこにあるのか?知りたいところだ。




だが、この点については DVDに限った話ではなかった。
この後、曲毎に見ていく。








—————————————








では、駆け足になってしまうが1曲ずつ見ていこう。

なお曲順は当エントリーの流れに沿ったものであり、実際のライブの曲順、
あるいは CD「TMN COLOSSEUM」での収録順とは異なることをご了承いただきたい。


また特に注釈がない場合、これ以降は

・当エントリーの主題である、1988年春に行われたアリーナツアー
 「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のことを『KDD』
・その模様を収録したDVD
 「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のことを『DVD』

と表記する。




また、ここでは CD「TMN COLOSSEUM」に収録された全23曲中、
KDDでの演奏楽曲・全6曲を、2つのグループに分ける。

このグループ分けの意味は、お読みいただければ分かる。


A群
・Resistance
・Self Control
・Telephone Line

B群
・Fool On The Planet
・Beyond The Time
・Be Together

B群については次回、採り上げる。








—————————————








♫「Resistance」


前回『コロシアム攻略のための簡単で確実な “別ルート” に気付いてしまった』と書いたが、
その 別ルートの入り口 がこの曲である。




一応、まずは DVD と CD「TMN COLOSSEUM」それぞれの「Resistance」を並べて、
正攻法の聴き比べをしてみた。

これに関しては以降の曲も同様であるが、基本的に演奏フレーズだけでなく、
たとえ譜面上、同じように演奏しても
再現不能な(再現する意味もない)箇所を集中してチェックした。

例えばドラムであれば、ハイハットをオープンにしたまま叩き続けた時の音のうねり方。
ギターであればフィードバックのかかるタイミングやその長さ・音の消え方などである。

結果、MIX は異なるものの、ボーカル・ドラム・ベース・ギター・シンセなど、
演奏はすべてDVDと同じ = 3月16日のテイクである。
(3月16日と判断した理由は後で述べる)




ただし実際のライヴの演奏そのままというわけではない。
CD / DVD とも同じ箇所に手が入れられている




TM NETWORK の特徴のひとつは、派手なライブアレンジであるが、
数々の名アレンジに混ざって、
正直なところ "頭を抱えるようなもの" も存在した。




その内の1つが、この「Kiss Japan Tour」
〜「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」の時期に演奏された「Resistance」である。

といっても DVD や CD「TMN COLOSSEUM」では分からないだろう。
両者とも、その “問題箇所” がすっぱりカットされているからだ。




しかし当時、ライヴ会場でこの曲を生体験された方は憶えているはずだ。
サビの ♫〜 レジスターンス と言う部分に、サンプラーでいじくりまわした、
まるで地獄の底から聞こえてくるような
超低音の ♫〜 レジスターンス というボイスが重なっていたことを。

曲調と関係なく、というよりむしろ曲をぶち壊すような、
夢に魘される様な恐ろしい声 だ。
ミツカワはこれのおかげで、
ライヴの「Resistance」が、気持ち悪くて仕方がなくなってしまった。(注)



これがCDとDVDは別MIXにもかかわらず、両者ともバッサリとカットしているということは、やはりスタッフから見ても、常識的に考えれば “ナシ” だったのだろう。

おかげで今ではミツカワも、このライヴバージョンを心穏やかに聴くことができる。




(注)しかしある時、気付いたのだ。
   『これ、ライヴアレンジじゃない!CDの「Resistance」にもあの声が入っている!?』

   ただしレコードでは、入れた意味がない程ほとんど聴こえない。
   問題の声を知っていて、アルバムにも入っているはずと集中して聴いたところで
   初めて聴こえてくるレベルだ。
   あえて言うなら、1番最後のサビが割と聴きとりやすい。








—————————————








さて、ここからいよいよ 本題の “別ルート” に入る。


このライヴ版「Resistance」の重要なところは演奏ではない。
結果的にかなりのロングパスになってしまったが、
実は前企画のネガティブエントリー3回目において、今回の為の前フリをしておいた。
それがDVDにおける “Resistance の音割れ” である。

詳しくはこちらの『♫ 八千草薫よ永遠に…。』部分をお読みいただきたい。
(ギターソロ13小節目で左側にノイズが入り、20小節目の辺りでまた小さいノイズが入る)




これを踏まえたうえで、「TMN COLOSSEUM」版の「Resistance」を聴いてほしい。
トリートメントされてDVDの音声ほどは目立たないが、
しかしやはり同じタイミング(長さも含め)で同じ種類の音割れノイズが確認できる



これが何よりも雄弁にCDとDVDが、同じテイクであることを物語っている。



さらに興味深いのは、両者のノイズがのるタイミングは同じだが、パンニングが
・DVD「FANKS the LIVE 2」→ 左側
・CD「TMN COLOSSEUM」→ 右側
と、異なっていることだ。

つまりこのノイズは、2MIXのマスターテープに起因するものではなく、
MIX前のマルチトラックテープの段階(おそらくライブ収録当日の時点)で、
既に音割れしていた ことになる。



そしてDVD (左側)・ CD「TMN COLOSSEUM」(右側)
それぞれのノイズと同じ空間に位置しているものといえば…
小室哲哉の手弾きによるシンセである。


つまりこの音割れは、小室哲哉の手弾きシンセで起こっているわけだ。








—————————————








ここで一旦コロシアムを離れ、
参考資料として CD「TMN GROOVE GEAR」を聴いてみよう。

ここに収録されているKDD関連の4曲は、
すべて 1988年3月16日とクレジットされている。




→ 今更ですが、当検証は全て『このクレジットが正しい』ということが前提になっています。




またその製作期間、およびコンセプトから「TMN GROOVE GEAR」では、
「TMN COLOSSEUM」のような手の込んだ編集はされていない。

その上で各曲を注意深く聴くと気付くだろう。
DVD および「TMN COLOSSEUM」の「Resistance」と
同じ類いの音割れが聴きとれる ことを。


・「Self Control」→ 4:26(右側) 0:38もか?
・「Don't Let Me Cry」→ 0:42〜50 2:12〜22(右側)
            その他、曲中・エンディングなど断続的に起こっている。





ここからもDVDの音声部分、および CD「TMN COLOSSEUM」の音声が、
3月16日収録のテイクを元に製作されたことが分かる。

もっとも 音声収録班が毎回やらかしていた のなら話は別だが、
たとえそうだとしても「Resistance」と、この後触れる
「Self Control」「All-Right All-Night」の3曲は、それぞれ肝心の演奏自体が同じなわけで、
歌を含む演奏+このノイズが完全に一致することを考えると、
それぞれ1988年3月16日・代々木体育館3日目のテイクが元となっているのは間違いない。



だったら何故、DVDのパッケージには『3月15日』とクレジットされているのか
謎すぎるが、
ひょっとすると映像は15日が主となっているのだろうか?

これについては、次回に。








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♫「Self Control」


さて「TMN GROOVE GEAR」版の「SELF CONTROL [LIVE VERSION]」と、
CD「TMN COLOSSEUM」の「Self Control」は同テイクを素材として製作されている


ここで両者の「Self Control」を比べてみよう。
CD「TMN COLOSSEUM」ではイントロの頭4小節がカットされているが、
その後の演奏および歌唱は CD「TMN GROOVE GEAR」と全く同じである。

例えばボーカルでいうと、2番のAメロ ♫〜 君のドアを叩くよ 〜で、
ピッチが不安定になるところなど、両者が一致するのが判るだろう。





ただし「TMN GROOVE GEAR」版と「TMN COLOSSEUM」版では、
尺以外に 大きく異なる点がある。




なんと「TMN COLOSSEUM」版では(またしても)
木根尚登の声がバッサリと消されているのだ!!

本来であればこの曲、彼は冒頭からずっと宇都宮隆とユニゾンで歌い続けているのだが、
「TMN COLOSSEUM」版では宇都宮隆が一人で歌っていることになっている。

しかし「TMN GROOVE GEAR」版を聴けば、ちゃんと木根尚登の声も収録されているのだ。
つまりこれも、意図を持ってカットされたことになる。






一方、例のノイズについてだが、この曲でも
「TMN GROOVE GEAR」の「Self Control」と同じ位置に、
同じ類いの音割れノイズがのっている。
(こちらはむしろ「TMN COLOSSEUM」版の方が目立つ)

つまり「TMN GROOVE GEAR」のクレジットに倣うなら、
「TMN COLOSSEUM」の「Self Control」も、
1988年3月16日・代々木体育館3日目の演奏ということだ。


既に「TMN COLOSSEUM」に収録されていたのにもかかわらず、
なぜ「TMN GROOVE GEAR」にも同じ音源を入れたのか謎だが、
結果的に同じ素材を使っても MIX でこれだけ雰囲気が変わるということが、
よく分かる例になっている。(特にドラムの音色は全く別物に聴こえる)



なお「TMN COLOSSEUM」とは関係ないが
「TMN GROOVE GEAR」収録の「All-Right All-Night」に関しては、
以前、検証したようにビデオ「FANKS the LIVE 4」に収録のものと同一のテイクである。








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♫「Telephone Line」DVD「FANKS the LIVE 2」版


一曲くらい、サラリと終わらせよう。
この曲については特に語ることはない。
歌・楽器類、共にDVDと同テイク = 3月16日の演奏だ。


…すまん。
ミツカワは生まれてこのかた “バラード” というものに興味がないのだ。
(理由は単純 → チャカポコしていないから!)
これでも一応、必死に聴き比べたんだからね!!





というわけで、さすがにこれだけではサービスが悪いので お土産情報。

この曲の頭に入っている、アナログ・デジタル問わず電話の着信ベルは、
アリーナツアー(KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)になってから付け加えられたもの。
ホールツアー(Kiss Japan Tour)の時はアルバムで聴けるとおり、
トゥルルルル という音だけであった。

ここからも、この演奏がアリーナツアーのテイクであることが分かる。







        はい、おしまい!







…と、次の曲に行こうとした瞬間、気付いてしまった。
DVD と「TMN COLOSSEUM」とで違うパートがある?!

打ち込みで鳴っている…といってもシーケンサーではなく、
リズムマシンで鳴らしているパーカッション。
シェイカーとタンバリンのリズムパターンが違う のだ!!




とはいえ、主たる演奏自体は先程書いたように DVD と同じ = 3月16日のものだ。
間違いない。
つまりこのパーカッションは CD「TMN COLOSSEUM」制作時に差し替えられたものだ。








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「TMN COLOSSEUM」版の話をする前に、まずDVD版を見てみよう。
こちらで聴けるリズムパターン(譜面参照)が、本来のライヴで流れていたものだ。





















だが注意して聴くと、変なことに気付く。
“2番に入ってから2小節目の3拍目の裏” という、
中途半端な所からスタート しているのだ。

これは一体どうしたことだろう?…と考えた途端、
あることを思い出して、思わず
『あああっ!!』と声を上げてしまった。






先に書いたように、この検証は映像を視ずに音声だけを繰り返し聴いている。
さらに言えばビデオ発売当時、購入した日にカセットへ音声部分を録音し、
その後はそれだけで楽しんでいたので、
実のところ映像自体は、この検証始めるまで数えるほどしか視ていない

特に自分はバラードに興味が無いので、
この曲に関しては音すらもよく聴いていなかった。





しかしそれでも1989年、この曲の映像を初めて視た時に、
怪訝に感じたこと を強く憶えている。


『この人(小室哲哉) は、曲中に持ち場を離れて一体何をしているんだろう?』
『次曲の準備にしては、早すぎるよなぁ…』


慌ててDVDを引っ張り出し、映像を確認する。
やはりそうだ。
その怪訝に感じた部分こそ、まさに問題の箇所「Telephone Line」の2番冒頭だったのだ。






画像で確認しよう。


2番が始まった途端、小室哲哉が急にキーボードから離れ、
自分の後ろに並べられた機材ラックに向かっていく。






























そこで何か操作をしているのだが、肝心の部分は木根尚登の影に隠れ見えない。






























その後、再びキーボードの前に戻りストリングスの音色で演奏を再開する。






























この時、小室哲哉が操作した機材は何か?

真横から撮っているので前後の距離感が掴みづらく、
はっきりと “どのラックの、この機材” とは断定しづらいのだが、次の画像を見て欲しい。



























小室哲哉の背後に林立する機材ラックは全部で6つ。
そのラックから3つの機材がライブ中、常に引き出され操作できるようになっている。

その内、2つがシーケンサー。
そしてもう1つ、この画像では1番手前に映っているのがリズムマシンだ。




これを踏まえた上で、もう一度例のシーンを見直してみよう。
どうだろうか?
まさに 小室哲哉が操作していたのは
リズムマシンではないだろうか?




つまり小室哲哉はこの時、
本来なら2番が始まったところで発音しだすリズムマシンがシンクしていないことに気付き、
一旦持ち場を離れ、リズムマシンをマニュアルでスタートさせたのではないだろうか?

だからDVDで聴けるような中途半端な位置から
シェイカーとタンバリンが鳴り始めるのでは?と考えられる。



見方によってはこのDVD、ライヴにおける
プチ・トラブルの発生と解消までを、
つぶさにとらえたドキュメント映像
だったのである!!








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♫「Telephone Line」CD「TMN COLOSSEUM」版


ここでようやく CD「TMN COLOSSEUM」版の「Telephone Line」に話を移す。
次の譜面が、新しく差し替えたパーカッションのリズムパターンだ。
このMIXでは左側に位置している。





















ただなんとも奇妙なことに、わざわざ差し替えたわりには、
やはり中途半端な場所(DVDと同じ箇所)からスタートしている。

これを聴く限り、新しく打ち込み直したのではなく、
元から鳴っていたリズムパターンのお尻だけを切り取ったのではないだろうか?(譜面参照)





















なんでわざわざフレーズを変えたのか謎すぎるが、穿った見方をすれば、
新しいパターンは1小節ベタで鳴ってない分、
途中からスルっと入ってきても目立たないといえば目立たない。

遅刻して授業中に、
こっそり教室に入ってくる奴みたいだが…。





ただし、この「TMN COLOSSEUM」版の頭の痛いところは、
元々鳴っていた(DVDで聴ける)シェイカーとタンバリンが完全に消えておらず、
バンド演奏がブレイクした瞬間やエンディングなどで静かになると、
結構、大きな音で聴こえてしまっている ということだ。



・新しく加わえたリズムパターン → 左側
・元々のリズムパターン → センター



MIX をやり直したはずなのに、なんでこんなことになっているのか?
どこかのマイクにカブり込んでしまい、完全に消すに消せなかったんだろうか?

そのため演奏が完全にブレイクする 4:21 〜 4:25 などは
両方の音が混ざり合って聴こえ、
気持ち悪い音像になってしまっている。

全くもって 意味が分からない修正 である。





ただしDVDで聴ける本来のライヴ音声では、
小室哲哉のオルガン音色ソロが終わった後、
同期しているリズムマシンがループ垂れ流しで発音しているため、
シーケンサーのテンポが刻々と変わっていくのに完全同期して、
同じリズムパターンが じわーっとテンポが変わっていく、
という妙なことになっているが、
(人間のパーカッショニストなら、こんな編曲・演奏はしないはず)
修正された「TMN COLOSSEUM」版では、この部分からパーカッションが消えている。

少なくともミツカワにとって差し替えた意味が唯一、理解できるのはここだけである。
しかしそれなのに、上で指摘したように
元の音声がうっすら聴こえてしまっているのだが…。





ただ、この修正方法を見る限り「TMN COLOSSEUM」の制作作業というのは、
基本的にあり物の素材を寄せ集め、切り張りしているだけであり、
メンバーが参加していない以上、新しくスタジオで加えられた演奏は無いとみえる。

つまり「TMN COLOSSEUM」の中に聴き慣れない(既発商品には含まれない)パーツ、
ギターソロやシンセブラスなどが存在すれば、
それは 別のライブ・テイクの収録音源が存在している ということになる。








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というわけで、今回見てきた『A群・3曲』は手は加えられているものの、
基本的に1988年3月16日の演奏を加工したものであった。

しかし次回、採り上げる
『B群・3曲』は、どうもこの枠に収まらないようだ。




というわけで、
この『KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX 地獄』は次回ついにファイナル!!
どうにも時間が作れず、ノロノロ運転が続きますが、次回も気長にお待ち下さい。

んじゃ、また。






2015年8月27日木曜日

コロシアムを暴け・下準備編 /「FANKS the LIVE 2」を暴け!☆ 前編

ミツカワです。

面白がってTwitterに動画を投稿していたら
『ガラケーからじゃ見れん!』と言われましたので、こっちにも貼っときます。
これで見れるのかな?


【音注意】30秒でやってみた。 
     MARIA CLUB (from Kiss Japan Tour)



【音注意】30秒でやってみた。が、やはり30秒では無理があった。 
     Come on Let's Dance (from CAROL TOUR)






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では、本題。

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、とあるBlogのスミッコに
「コロシアムを暴け」という怪しい企画が流行っていた。

とんとさっぱり音沙汰なかった「コロシアムを暴け」

もちろん忘れていたわけではありません。
(みんなが忘れてくれたら…とは思っていましたが)

ここまで間が空いたのは、小泉氏関連の企画があったから、
ということと別に、もう一つの理由があったのです。



それは昨年(2014年)10月終わり、
Tour「QUIT30」初日に発表された「TM NETWORK the Movie」を皮切りとして、
旧Epic/Sony による30周年特別お蔵出し!に(ちょっぴり)期待したから。

コロシアム攻略に役立つ新たな資料が公開されるかもしれない。
企画を進めるのは、それを待ってからにしたほうが効率的だ。
ミツカワは、そう考えたワケです。



…が、結果は、


Epic/Sony 動かざること山の如し!!


いや、動きはあったんだ、動きは!!
だがしかし、こんな動きは俺が望んだもんでは…!!!!
××××× 以下、3000文字自粛 ×××××





…で、前回より1年。

あの時と全く変わらない状況のもとで、
当企画「コロシアムを暴け」をrebootすることにしました。
またいつ途切れるか分かりませんが、どうぞよろしくお願いします。







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さて「TMN COLOSSEUM Ⅰ & Ⅱ」2枚合わせ、
最も多く収録されているのが、1988年3月~4月に行われた
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX(以下、KDD)」での演奏である。

コロシアム全23曲中、以下の6曲がそれに当たる。

・Self Control
・Be Together
・Resistance
・Telephone Line
・Beyond The Time
・Fool On The Planet
(収録順)

ミツカワは次のターゲットをここに定めた。


というわけで今回はまず、その演奏の年月日、編集などの
判断材料となる 可能性がある、同KDD公演を収録した映像作品
「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」を分析することとする。


この中に何種類の映像(公演日違い)が収められているかを分析。
  ↓
それぞれの公演日を特定。
  ↓
それぞれの映像と音声が一致していれば、それが◯月◯日の音と確定。
  ↓
これを元にコロシアムと聴き比べる。

という手順だ。


なんだかこうハッキリ文章化してしまうと
「なんでこんなことやってんだろう…俺…」
と、ふと我にかえって冷静になってしまうが、
とりあえず今は、もっともっとエモーショナルでいくことにする。






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今回はまず、最初の手順である
『この中に何種類の映像(公演日違い)が収められているかを分析』
を行う。


結論から先に言うと、ミツカワはこの中に
2種類(2公演分)の映像が使われていることを確認した。


さらにこの検証を進めている途中、複数の方から
DVD「TM NETWORK THE MOVIE 1984~」の BONUS TRACK として収録されている
「KISS YOU (eZ 放送版)」(注)に『代々木と広島の映像を編集した』
とクレジットされているとの情報が寄せられた。

(注)映像は「FANKS the LIVE 2」と最後の2秒以外は同じ。ただし音声(Mix)は完全に別物


・ミツカワが見つけた映像は2公演分。
・eZ 放送版には『代々木と広島の映像を編集した』とクレジット。

なら、何の問題もない。辻褄は合ってるではないか、と思うだろう。





ところが、これがミツカワを悩ませることとなったのだ。





なにが問題かというと、このDVDにははっきりと
収録日は3月15日 と書かれている。



























しかし、ミツカワが見たところこの作品には、
3月16日のものと思われる映像があった のだ!
(16日分と判断した根拠は次回に)


ということなら本来、
広島+代々木(15日)+代々木(16日)の3種類の映像
が見つからなければいけないはずだ。

しかし、判別できたのは2種類…。




これをどう捉えればよいのか?

1)パッケージの表記は嘘。代々木映像は全て3月16日分
2)ミツカワの探し方が足りない。もう一度やり直し!



この点は次回に向け、さらに精進することとし、
とりあえず今回は2種類の見分け方を解説する。
それまでに『第3番目』の映像に気付かれた方は、是非ご連絡いただきたい。






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まず編集素材として複数のテイク(公演日違い)が使われていることを確認しておこう。

一番わかりやすいのが「Resistance」の1番だろう。
サポートを含めたメンバーの立ち位置がカットごとに変化する。
特に木根尚登の立ち位置が顕著だ。
















































木根尚登が宇都宮隆の後ろに立っているカット(画像上)と、
宇都宮隆の横、舞台下手側に立っているカット(画像下)が混ざっている。




また「Children Of The New Century」のイントロでは、
踊る宇都宮隆の映像を、あえて複数テイクを重ね同時に見せることによって、
躍動感あふれる映像生み出すことに成功している。
これはなかなか優れた演出ではないだろうか。

































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では具体的にそれぞれの差異を確認していこう。

この解析作業、当初は以前の「CAMP FANKS!! ’89」に比べ、かなり難航すると思われた。
光の洪水といった感のある「CAMP FANKS!! ’89」に比べ
常に薄暗い印象の「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」では、
舞台上の細かな情報を読み取ることが難しいからだ。




ところが、たしかに薄暗さにはかなり手こずらされるものの、
一旦ポイントさえ掴めば、判別はかなり楽だ。




まず気付いたのが、
カットごとの映像の質感が違って見える。
一方に比べ、もう一方は画面全体がざらついて見えるのだ。


この画面のざらつきの違いとは何かといえば、
ステージ上に焚かれたスモークの拡散の仕方の違いだ。


実はこれほど確実な判断方法はないだろう。
スモークの量は合わせることができても、
その拡散の仕方までを完全に一致させることは不可能だからだ。

ただしかし、この微妙なニュアンスの違いは、
いかに文章や画像を駆使しても、他人に伝えるのはほぼ無理だ。
よって当エントリーでは、この方法を論拠として使わないこととする。






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ということでスモークの件はスッパリ忘れ、次の差異点を探す旅に出る。


再び画面を無心に眺めていると、ギターの松本孝弘に目がとまった。
彼の顔をじっと眺めていると、見慣れた顔のほかに、
やけにシュッとした顔の時があるような気がする。

メイクが違うのだろうか?と思った瞬間に気付いた。
バンダナをしている時としていない時がある。
そのバンダナに引っ張られる形でシュッとした顔になっていたのだ。


















































さらにこのバンダナには腰まで垂れる "白いしっぽ" が付いている。
これは非常に目立つので、着けている時といない時の差は歴然だ。





























これに気付けば、同じくベースの日詰昭一郎も
バンダナを着けている映像と着けていない映像が混ざっていることに気付くだろう。





























また 靴も違う。
両名ともバンダナを着けている時はその、なんというか、
チャラチャラとしたブーツを履いている。























バンダナを着けている時(左)はブーツ。着けていない時(右)はシューズ。




・松本孝弘のバンダナ  有り/無し
・日詰昭一郎のバンダナ  有り/無し
・チャラいブーツ  有り/無し

この3点の有り/無しは連動しているので、どれかが画面に入れば大体判別できる(注)

    (注)ただしミツカワの調べでは KDD初日(3月14日)は
       ・松本孝弘のバンダナ  有り
       ・日詰昭一郎のバンダナ  無し
       だった可能性がある。







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しかし、だ。
このDVDは残念ながら 松本孝弘様が主役ではない ので、
常に写っているわけではない。

写っていても後方の立ち位置に移動されると、
映像によっては(薄暗いので)かなり厳しい。



そこでこれに代わる、何らかの指標を見つけなくてはならない。
なんといってもこれは TM NETWORK のDVDなので、
出来ればメンバー、さらに言えばその中でも映る頻度の高い、
ボーカルの宇都宮隆からそれを見つけだしたいものだ。



ここでまた、いつ終わるとも知れない
DVDの延々ループ再生が始まる。

本当はここで、このエントリーを読んでいるあなたにも
ミツカワと一緒に延々ループを体験していただきたいのだが、
そうも言っていられないので、
ここではループ再生にピリオドが打たれたところから再開する。







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松本しっぽ程の単純明解さではないが、宇都宮隆にも収録日違いの痕跡がある。
それが 首にかけたアクセサリーの有無 だ。













































画像・上/アクセ有り・下/アクセ無し



ただしこれは注意が必要で、かけてないように見えても、
ジャケットの襟に隠れていたり、タンクトップの胸元にインしている
こともあるのだ。
























また逆に、首に何かかけているように見えても、
首筋の影、ということもある。

これは元々画質の良い映像ではないので、見間違えやすい。






さらに、コンサート中盤で衣装チェンジした後の映像においても、
このアクセサリー 有り/無しの映像が混在している。


















































ただし、この衣装チェンジしてからのジャケットには、
光を反射する金属製のパーツが付いているので、
これと混同してしまわないようにも注意しなくてはならない。

































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さて、サポートメンバーのバンダナと宇都宮隆のアクセという
2つのポイントを押さえたところで、
再度、DVDを頭から見直してみる。

するとこの2点は連動していることがわかる。

つまり、
・宇都宮隆のアクセが無いときは、サポートメンバーのバンダナ有り。(これをAとする)
・逆にアクセが有るときはバンダナ無し。(これをBとする)
という具合だ。

















































一応、現時点では

A が東京代々木公演
B が広島公演

と思われるのだが、その根拠及び
代々木公演の日付については次回とさせていただく。





その他、「CAMP FANKS!! ’89」同様、
カメラ機材&位置や客席側の映像 も有効だ。























このカメラは複数人で操作しており、かなり目立つ。
クレーンではなく、恐らく油圧などで高さを変えているようだ。
これが有るのが代々木会場と思われる。

詳しくは次回に。







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さてさて個人的な話で恐縮ですが、
先週より体の様子がおかしく医者に行ったところ、
「手足口病」という(名前だけは可愛らしい)病気と診断されました。

このウイルスに有効な薬が無いこと。大人の場合は重症化しやすいということで
絶対安静を申し付けられたのにもかかわらず、帰宅したその足でパソコンの前に座り、
何事もなかったように「FANKS the LIVE 2」の
コマ送り検証を始めた自分に、
我ながら大物の片鱗を感じたのでした。



この淡々としたビデオ検証作業。

『一体誰に命令されてやってるんだ、俺は?』とか
『ビデ倫のおじさんたちもこんな感じなのか?』とか
『ひょっとしたらこの作業って、
 役所に書類を提出したら補助金もらえるんじゃないだろうか?』とか、
わけのわからないことが頭を巡りながらも、
今回のようなヒントを見つけると、やはり嬉しくなるものです。

ぜひ皆さんも、ご家庭で簡単にできるコマ送り検証を楽しんでいただけたらと思います。
(家族に相手にされなくなる危険性はあります)


んじゃ、また。