2024年6月22日土曜日

コンガラコネクション 〜 LIVE HISTORIA “S”と“a”のエクスタシー


皆様、どうもご無沙汰しておりました。
ドッコイ生きてるシャツの中。
ミツカワでございます。


生まれつき基礎疾患の塊であった自分は
コロナ禍において幼少時より続けてきた治療が受けられなくなり、
また入院治療などもできず、各部が重症化してしまいました。

そのため、まだまだしばらくは不安定な状態が続きますが、
お約束したように最終回のネタまでは書き切りますので、
のんびりとお付き合いいただければと存じます。



〜〜〜〜〜〜〜



さて、親しい方はご存知と思いますが、
ミツカワのTM熱はTM30周年の時期に
すっかり冷めてしまいました。
(さらっと、とんでもないことを言う芸風)

なので以前から決めていた最終回までのネタを淡々と書き切って、
この重箱blogは一段落させようと思っていたんですが、


          が、 が、が、



前回といい、今回といい、それとは無関係のネタを
公式がぶっこんでくるんですよ…。




この重箱blogの本来の趣旨はこちらに書いたように、
“TMの80年代のライブを中心にあーだこーだ書いていく” というものなんですが、
今回のネタはまさに その中心地に投げ込まれた爆弾 のようで
さすがにスルーするわけにいかず、現時点の状況をまとめておこうと思います。



ついでに前回から時間も空いてますので、
この期間に判明したこの重箱blogの間違いも正していこうと思います。



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さて、本題。


寝込んだせいですっかり時期を逃しましたが、皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。
2年前、2022年2月23日に発売されたこの2つの企画盤を。


「LIVE HISTORIA T ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」
「LIVE HISTORIA M ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」










いわゆるライブベスト盤なわけですが、この商品が発表された際、
冷め切っていたミツカワの心を一気にときめかせた商品特徴がありました。



それは、
1曲毎に演奏年月日、及び公演場所が明記されている こと。



以前、“コロシアムを暴け” なる企画をエントリーしていた際、
確信の持てる資料が極端に少ない中で自分の発言も歯切れの悪いものにならざるを得ず
フラストレーションが溜まっていたのですが、このCDはその問題を一気に解決してくれる、
いわば “回答集” だと認識したわけです。




なので、購入して初回視聴時はもう ドキドキもの で再生ボタンを押しました。




が、その1曲目。

Be Together
 (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)

これのイントロの時点で呆然としてしまいました。



違う
  これは1988年3月16日の
     「Be Together」ではない…




これに関してはややこしいのですが、正確に書くと
“3月16日の「Be Together」” の部分もあるが、
別日の演奏も混じっている。
と、なります。



いきなり1曲目からこれでは、とても信頼できる情報源とは言えなくなってしまいました。
一気にテンションが下がってしまったミツカワ。

どれくらいテンションが下がったかと言うと、このCDの目玉である未発表音源
「17 to 19」をいまだに聴いていない、聴く気になれない という有様です。



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なにせ 1曲目からつまずいてしまった のでエキサイトしていますが、
このCD全体に問題があるというわけではありません。


まず、再結成後のライブに関する表記は問題ありません。
さすがに2010年代以降で資料があやふやなんて事は無いでしょうし。
また Epic/Sony 期のトラックについても、ほぼ合っていると思います。




現時点でミツカワがおかしいと思っているのは、以下の3曲。


LIVE HISTORIA T ~(1曲目)
Be Together (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)


LIVE HISTORIA M ~(3曲目)
LOVE TRAIN (1992年4月12日/横浜アリーナ/TMN EXPO)


LIVE HISTORIA M ~(5曲目)
Just One Victory (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)




ここで さらに問題をややこしくしている のは、
この2枚の企画盤がソニーとエイベックスの 共同企画 であると言うこと。


そして販売元がソニー側の「LIVE HISTORIA T」と
エイベックス側の「LIVE HISTORIA M」に、
お互いの所持する音源がごちゃまぜに収録されている こと。


ミツカワが問題視する3曲のうち2曲は Epic/Sony 時代の音源にもかかわらず、
エイベックス側「LIVE HISTORIA M」に収録されています。
つまり、この2曲の問い合わせ窓口はエイベックス なわけです!



かといってこの問題、
エイベックスに尋ねて分かるわけないですよね?



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話を戻します。


いきなり1曲目でテンションの下がったミツカワですが、
ただこの時点では、そこまで根深い問題とも考えていませんでした。

CDには ↓ このような注意書きがあり、
これの2行目が今回の “編集” にあたるのかなと思っていました。


 



ライブ盤での編集はよくあることですし、基本的にミツカワは
“商品としてのクオリティーアップ” と捉えて 編集大万歳🎉 というスタンスです。

しかし公式として間違ったクレジットをしている事は確かですし、
その意味では前回と同じなわけで、一応ソニーに連絡を入れました。

このときの気持ちは
“次回から気をつけてね” 位の軽い感じで話を終わらせるつもりだったのですが、
しかし、ソニー側の返答を聞いて頭を抱えてしまいました。




ソニー側として語られた 当CDのコンセプト 

従来のライブ盤と違い、
別日の素材などを編集で混ぜ合わせたりせず、
純粋にその日時に演奏されたものをパッケージする

だというのです。
(尺編集については上記注意書きの範囲内とミツカワは捉えているため問題視していません)





こう胸を張って返答されてしまうと、
こちらとしても引き下がるわけにはいかなくなってしまいました。
まさに その部分に問題が起こっている 
(とミツカワは認識している) からこそ連絡を入れたわけなので。





今回は細かく解説しませんが、聴いていて明らかにおかしい部分があるのは確かです。
それは「Be Together」を例に上げると、
 
2番のAメロで小室哲哉の手弾きパートが
2つ同時に鳴る箇所がある。

この時点で、単日の演奏のはずがありません。



しかし、その後のやり取りでわかった事は

現在のソニーとしては、
・ 過去のライブビデオなどの収録日時に関する記録は無い。
・ 今回のクレジットの根拠は、使用したマスターテープに書かれた表記。



そうなんですよね。
かつての Epic/Sony はとっくに存在せず、
現在の TM NETWORK のCD等を企画・ 発売しているのは、
同じソニーでも別の組織なんですよね…。


これでは、暖簾に腕押しになっても仕方がありません。


ここまでお読みのようにこの問題、本来はシンプルなミス (後述します) だと思うのですが、
商品企画・販売方法が複雑なため、どうやって解決するべきなのか
ミツカワ自身が混乱している状態です。



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今回のエントリー、
ここまで 自分ひとりの思い込みで突っ走っている可能性 もあるので、
一旦、いつもの重箱blogらしく 音源の中身 に目を向けてみます。
これを読んで皆さんも同意いただけるでしょうか?



問題の3曲の内
Just One Victory (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)
が1番分かりやすいと思います。



既発の「CAMP FANKS!! '89」関連のBlu-rayなどと聴き比べれば、
小室哲哉パートがまるで違います。



現在入手できる「CAMP FANKS!! '89」関連のBlu-rayは “1989年8月30日” のものですが、
Blu-ray化が宙に浮いている ↓ こちらのビデオ
「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89」については、
このCDでのクレジットと同じく “1989年8月29日” と表記されています。


 




以前こちらのエントリーで、このビデオで実際に使われている映像の大半は、
8月25日 or 26日 (どちらかは不明だが、ミツカワは九分九厘 “26日” と睨んでいる) 
東京ベイNKホール のものである事は述べましたが、
音声については8月29日横浜アリーナのものが主軸 となっています。

横浜アリーナをベースにベイNKホールの音声 (ボーカルの一部など) が
部分ごとに差し替えて編集されているわけです。




この 映像と音声のちゃんぽんのおかげ(?) で、
幸いにも「Just One Victory」関しては、8月26日(?)、29日、30日と
「CAMP FANKS!! '89」全4公演中3公演の演奏内容が音と映像から読み取れます。




皆さんご承知の通り、どの公演日も小室哲哉がショルダーキーボードを弾き始めるのは、
最後のサビに入ってから。

それに対して、今回のCDではイントロから最後まで、
1曲丸ごとショルダーキーボードで弾いています。

これは「CAMP FANKS!! '89」ではなく、
直前まで行われていた「CAROL TOUR」 (ホールツアー) での演奏の特徴 です。



つまり、このCDの音源はクレジット通りである8月29日の演奏に
「CAROL TOUR」(演奏日時不明) の音声が混じっている のでは?
というのがミツカワの考えです。



もちろん資料の無い「CAMP FANKS!! '89」の残り1日、
例えば 初日はこの演奏だったという可能性 もないわけではありません。

しかしそうだとしても 8月29日/横浜アリーナ で無いことは確かだし、
そのうえ「CAROL TOUR」「CAMP FANKS!! '89」では
この曲を演奏するときの舞台セット、特に小室哲哉ブースが違う(注)ため、
その可能性はかなり低いと考えます。

(注)「CAROL TOUR」「CAMP FANKS!! '89」では
    コンサート中に2つの小室哲哉ブースが入れ替わる演出となっている。





  ここまで書けば、皆さんお分かりですよね。





この問題の3曲って、つまり特定の1日を音源化したのではなく、
単に「TMN COLOSSEUM」(注)制作時に作られたマスターテープ、
つまりフェイクのライブテイクをミックスし直しただけ。

しかし「TMN COLOSSEUM」では1曲毎の音源として矛盾がなかった
 (例えばメンバーの数が急に増えたりしない) のに対し、
今回は、無頓着にミックスしてしまった。

ということです。
(注)1992年に発売された “架空のライブツアー” と銘打たれた2枚のライブ盤。
   各トラックは様々な公演日時の素材がミックスされたフェイクトラックとなっている。
   以前こちらで解明しました「Ipanema'84」に至っては、
   ライブ素材どころかスタジオ素材、つまりデビューアルバム
   「RAINBOW RAINBOW」のボーカルに差し替えられています。





今回の一件で久しぶりに「TMN COLOSSEUM」を通して聴きましたが、
こちらの収録曲はいずれもビジョンを持ってミックスされていると感じます。

それに対し、今回問題の3曲はバンドサウンドの定番である
ドラム/ベース/ギターに関してはともかく、
TMサウンドの要であるシンセサイザーについては、非常に 曖昧模糊 としています。

1つの音に対して、これは打ち込みなのか手弾きなのか?
手弾きの場合は、通常の鍵盤なのか?ショルダーキーボードでのプレイなのか?
などが1曲の中でふらついている。(特に「Be Together」
つまりは、小室哲哉が舞台のどの位置にいて
何をしているのか? という画が見えてこない のです。




先に、このCDの「Just One Victory」では、
“イントロから最後まで1曲丸ごとショルダーキーボードで弾いている” と書きましたが、
これは間違いでは無いものの、印象としては かなりあやふや です。

同じ素材が使われている「TMN COLOSSEUM」と聴き比べれば一聴瞭然なのですが、
例えば2番のサビではショルダーキーボードが何処かにいなくなったと思ったら、
サビが終わった途端に急に戻ってくるといった感じ。



これはミックスの段階で、
“各トラックの音が実際のライブでどのように演奏されていたのか”
よく把握しないまま作業を進めてしまった結果のように思えます。
(念を押しますが、あくまで問題の3曲についての話です)



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そう捉えるとこの問題、それ以前から 伏線が敷かれていた ように感じます。


2012年5月23日に発売されたこちらのCD。
「TM NETWORK ORIGINAL SINGLE 1984-1999 BACK TRACKS」







数々のシングルをカラオケ状態で聴けるという、ミツカワ歓喜の企画CD。
ミツカワのみならず TM NETWORK のファンであれば、
かなり嬉しかったのではないでしょうか。


ただ純粋なバックトラックとして聴くと、次々と?が頭に浮かぶ CDでもありました。


というのも、
オリジナルの音源では鳴っていなかった音が聴こえたり、
ソロのフレーズが違っていたりしたから です。


これはつまり、マスタートラックに収録されているもののうち、
どのトラックが本番で採用されたものかを把握せずにミックスしてしまったために起こった
“珍事” なのでしょう。





これ自体はむしろ今まで聴けなかった没トラックが聴けたわけで、
ミツカワとしてはとても 魅力的な商品 として仕上がっていたと思います。
今でも度々聴きます!




しかし今回はそれが
 (ソニーが胸を張って唱えたコンセプトに対して)
悪い方に転がってしまった のではないでしょうか。

よっぽど熱狂的なファンでもない限り、どれが本来の使用トラックとか把握できませんよね。
渡された資料に沿って淡々と進めるしかないのは仕方がないとは思います。




もう一度基本に戻りますが、
ミツカワは ライブ盤における編集は大歓迎 という立場です。


今回騒いでいるのは、
公式商品として
 自ら打ち立てたコンセプトに
  反したクレジットミスをしている
という点です。



そしてそれが当然のごとくウィキペディアなどの記載に反映され 既成事実化 していく…。



さらに深刻なことは、これは40周年の時にチラっと見たのですが、
肝心の公式自体がそのウィキペディアの記載を頼りに
企画を立てている節が見られる と言う点です。

意図せずマッチポンプ化している とでもいいましょうか…。

決して自分の(この重箱blogの)発言責任を軽視するわけではありませんが、
やはり 公式が出す情報というのはきちんと精査していただきたい と思う次第です。



ついつい固い口調になってしまいましたが、
ただそれも “過去の資料は無い” つまり
検証しようがない、と言い切られている現状 ではどうしようもありません。



しかもこの後、さらにミツカワの気持ちを
急速に萎えさせる出来事が起きました。



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このCDのリリース半年後、2022年7月29日に
「TM NETWORK – LIVE HISTORIA DX ~S selection」及び「~a selection」
タイトルと構成(注)を変え、ストリーミング配信が開始されたのですが、
(注)S盤とa盤でそれぞれ自社音源のみの収録に整理され、ちゃんぽん状態が解消された。



なんと配信バージョンでは表記が変わり、
月日及びツアー名は記載されなくなっていたのです!



つまりソニーが胸を張って語った
“純粋に単日のライブテイクを音源化” というコンセプトが見えなくなってしまった…。



CDと同じ演奏を比較してみると、このような感じです。

CD「LIVE HISTORIA T ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~」

Be Together (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)
Don't Let Me Cry (1987年6月24日/日本武道館/FANKS CRY-MAX)
Beyond The Time (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)
                  ↓

ストリーミング配信「TM NETWORK – LIVE HISTORIA DX ~S selection」

Be Together (LIVE at 代々木オリンピックプール/1988年)
Don’t Let Me Cry (LIVE at 日本武道館/1987年)
Beyond The Time (LIVE at 代々木オリンピックプール/1988年)




なぜ、このように変わったのかは不明です。
各配信サイトでの曲名表記に 文字数制限 等があったのでしょうか?



しかし、こうなると読み取れる情報がかなり少なくなります。



1988年と言えば
「KISS JAPAN TOUR」「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」
「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO」「CAROL TOUR」とあり、
この内、代々木オリンピックプールで行われたのは
「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のみ、というところまでは限定できるものの、
3月14、15、16日の三公演のどれかということはわからない。


さらに言えばこの表記では
「Be Together」と「BEYOND THE TIME」が別日の演奏である可能性
も捨て切れなくなります。



問題はこの先…いや、既にこのエントリーを書いている2024年6月の時点で
このCDに興味を抱く人はおおかた購入を終えており、
今後は配信の方がメインになっていくであろう ということです。


そもそも企画内容から考えても、それほどCDの出荷枚数が多いとも思えないので
10年、20年先にはCDの方がほぼ入手困難になっている可能性は高いでしょう。
それ以前に、手に入れても再生機器を持っている人がどれだけいるでしょうか。




どうせ消えていく物なら、もうこのまま放置で良いかと…




いや、先に書いたような 高邁な理想からしたら完全に矛盾した考え ですが、
何しろこの4年近く、立っているより横になっている方が多いような生活
 (今もまだ抜け出したとは言い難い) で目も耳もはっきり機能しないような生活では、
はっきり言って その気力が持続しなかった というのが正直なところです。

まあそれでもこのエントリーを書いていることで
最低限の事はしようという気持ちが残っている事は認めていただきたい次第であり…


って、何書いてんだかよく分かんなくなってきたぞ?!



この問題、原因は非常にシンプル だと思うのですが、
シンプルゆえに状況を動かすにはなかなかのエネルギーが必要だとは感じています。

なので、このCD「LIVE HISTORIA」の件に関しては 調査続行 ということでお許し願いたい。



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で、このままだとこのCD企画をこき下ろしたままになってしまうので、
最後にミツカワの初期目的通り 役立った部分 も書いておこう。



まず

Beyond The Time
 (1988年3月16日/代々木オリンピックプール/KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX)

こちらのエントリー
『1988年3月16日代々木体育館の「BEYOND THE TIME」は2番頭で歌が入りそびれていた』と書いたが、その記憶は今回のCDで正解だったことが確定した。

となると「TMN COLOSSEUM」での修正素材となった、
2番頭の歌詞を間違えているライブ(注)
1988年4月4日/広島サンプラザホール公演である可能性が高くなってきた。
(注)夢という → 愛という



一方、ミツカワの間違いが分かったこともある。



Just One Victory
 (1989年8月29日/横浜アリーナ/CAMP FANKS!! '89)

こちらのエントリー最後で『メモリモーグぽい下降音が鳴っているのは何故?』と書いていたが、今回の (TMN COLOSSEUMに比べると) 味付けの薄いミックスを聴くと、
この下降音はショルダーキーボードのプレイ音だと分かる。
KX5のピッチボタンを連続的に押して、急に低音を出しただけ のようだ。

となると以前の検証では「CAROL TOUR」なのにメモリモーグが鳴るはずないよな?
という点が大きな疑問だったわけですが、これで晴れて
小室哲哉の手弾きパートに関しては「CAROL TOUR」のもの
と言い切れる状況が近づいたと言えるでしょう。




さて、意外な収穫だったのがこちら。

JEAN WAS LONELY
 (1992年4月12日/横浜アリーナ/TMN EXPO)

以前、提起した疑惑について要約すると、
  なんでクリックを聴かずに手弾きから始めて、
   後から入ってくる打ち込みの音とぴったり合わせられるんだ?
    実はこれ、最初の8小節は弾いてるふりしてるだけ じゃない?
というもの。

同じテイクが収録された映像商品「TMN EXPO ARENA FINAL」に比べ、
こちらのイントロは非常に “素の音むき出し” のミックスとなっている。

おかげで判別しやすいのだが、8小節間ずっと
ベロシティー(打鍵の強さ)は一定、ゲートタイム(各音符の長さ)も一定で、
木根氏が、というより 人間が弾いてるとは思えない音 である。

よって断定はしないが、
疑惑はますます深まった!
とは言えるだろう。(↑言ってみたかっただけ)


ちなみにミツカワが最初にこの疑惑を抱いたのは音楽的な観点ではなく、
サングラス氏の弾いている様子が
あまりにわざとらしく演技臭かったから である。






とにかくこのCD、1曲目の「Be Together」でいきなり疑問符がついてしまったので、
その後の曲はあまりしっかり聴いていないのだが、
それでもこの3点が分かったのは今回の企画があったからこそ
個人的に、とてもスッキリしました。


   ありがとう、ソニー & エイベックス!






それとちょっと面白かったのがコレ↓

THE POINT OF LOVERS' NIGHT
 (1991年2月22日/仙台イズミティ21/RHYTHM RED TMN TOUR)


イントロ途中で全員が小節数を間違えてますな。
全員が間違えたことで大事故には至らなかったというレアケース。

ただ打ち込みを極力排した RHYTHM RED TMN TOUR の中で、
よりによって打ち込みの入る希少曲 だったためシーケンスはズレてます。
 (おまけにアンコールのラスト曲)
このCDではミックスで誤魔化してますが、実際はもっと残念な出音だった可能性はあります。

なお、弾いてるVoice系フレーズが終わって1小節、妙な間が生まれた浅倉大介は
多分「あれ?」とは思ってるんだろうなと推察します。



—————————



さて今後の予定としては、
別商品の某曲イントロについて だけ をがっつりねっとりと語るつもりですが、
その前に、なんでミツカワはこんな細かいことにいちいちガタガタ言っているんだ?
という点は意外と重要だと思っているので、そこを説明させていただくつもりです。

また以前のエントリーに判明した間違い、及び新発見は赤字で随時追記しております。
今回はこちらこちらに追記致しました。
赤字をたどってお読みください。




んじゃ、また!




1 件のコメント:

  1. こちらでは初めましてですね。いくつか情報、考察、私見を。

    実は映像版でも残念編集があったりします。Point of Lovers’ Nightの代々木、葛GのギターがWorld’s Endからコロシアムのテイクに差し変わってる(しかもよく聴くと他のマイクで拾った元の音が消えてない)、Reaiatanceが新規ミックスじゃないのはマルチマスターが経年劣化で完全にダメになった可能性があります。

    あと今回の件、恐らくソニーのサラウンド配信の360RA及びDolby Atmos(いずれもAmazonとApple Musicで配信中)のミックスの際、音を賑やかにするために仕込んだんじゃないかと、と一瞬思ったんですがエレプロのような元々の音数が少なくてもそれなりに臨場感があったのでやっぱり違和感だったりするんですよね…

    そして実はこの編集方針満更でもないかなと思ってます。最初はLove Train92年横アリで気づいて最初はブチ切れたんですが、よく聴いてみるとコロシアム版でカットされた小節部分がHISTORIA版ではノーカット復元されていて結果的に新規発掘音源となった事で「正しくはないけど悪くないかな…」と思った次第。

    最後に、Just One Victoryのムーグ音の調査ありがとうございます。

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