2014年3月18日火曜日

ミツカワの・第4回・小ネタ☆スペシャル

ミツカワです。

暗く長い洞窟『CAMP FANKS!! 地獄』を抜け出して、
半年ぶりに『CAROL成分』を一切含まないエントリーをお届けします。

今回は、すっかりナマってしまった肩のリハビリを兼ね、
久々の『小ネタ☆スペシャル』です。






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(小ネタ No.04-1)
[ファンタジスタ☆木根尚登]


最初は軽く、肩慣らし程度のネタ。

DVD「FANKS the LIVE 2 KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」のオープニングナンバー
「Be Together」演奏中、木根尚登のボトルが足元に落ちてしまうが、
それを彼が見事な足技で跳ね除け、危機を回避するという場面。


この時点で「あー、アレね」と思った方は、どうぞ次のネタへお進み下さい。
なんのこっちゃと思った方は続けてお読みいただきたい。




それは2番のAメロ「♪街に踏み出せ~」で起こる。





       木根尚登の背後、ワイアレス受信機の上に置かれたボトルが…
























             ↓


         落下!(街に踏み出した結果がコレだよ!)



























しかも、もろにステップを踏んで踊っている足元に落ちてしまったため、
スタッフも近寄るタイミングを取りあぐねたか、
しばらく放置プレイが続く。


このままでは邪魔なだけではなく、危険だと思ったその矢先、
昔取ったキネウツ…もといキネヅカ!
華麗な足技でボトルを横パスをする木根尚登の姿が!
見事な危機回避である。


その決定的瞬間はあえて画像は載せない。
箇所は2番終わりの「♪Shake my soul 」
ぜひ御自分の目で、その顛末を確認していただきたい。





実はこのネタ、DVDを見ていて気づいたのではない。
当時、代々木体育館でこの現場を生で目撃したのだ。
ただ、ボトルの落下した様ははっきり覚えているのだが、
肝心の「Be Together」が
どんな演奏だったかは全く記憶にない。


まぁつまり、昔からミツカワはそういう奴だったというお話。









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(小ネタ No.04-2)
[JEAN WAS LONELY ~ 疑惑の8小節]


次も木根尚登が主役。
ただし少々物議を醸し出すネタである。


このネタ、昨年より書こうか書くまいか延々と悩んでいた。
何故なら たいした根拠が無く、ミツカワの勘でしかないからだ。

しかしせっかくのインターネット。多くの方の意見を聞かせてもらい
間違いなら間違いと正していただいた方が建設的だと考え、ここに書き起こすことにした。




DVD「TMN EXPO ARENA FINAL」に収録されている「JEAN WAS LONELY 」
イントロから木根尚登のエレピ(エレキピアノ)演奏がフィーチャーされ、
その瞬間、あたかも舞台は彼のために存在しているかのようだ。(※)


















    (※)なお、この曲は「EXPO tour」でも同じアレンジだが、
       ここでは "映像商品化され、皆さんで検証が可能" という意味で
       「EXPO ARENA tour  ~Crrazy 4 You~」に話を絞る。








ズバリ言おう。
この曲の頭から8小節間。木根尚登は本当に弾いているのだろうか?








       ね、物議を醸すでしょう?








はじめに Drumer 阿部薫のカウントが入るものの、
そこから4小節間はガイドになるリズムもなく、
完全に木根尚登の独演 である。

にもかかわらず、5小節目から入ってくる打ち込みのパーカッションと
ぴったりタイミングが合っている。


通常、このようにするためには
機械の出す "クリック” (メトロノームの様なもの)を聞きながら演奏しなければならない。
(詳しくはこちらのエントリーを参照)
がこの時、彼は ヘッドホンもイヤホンも着けていない。





下の画像は2枚とも「JEAN WAS LONELY 」耳にはなにも着けていない。








































ちなみに、普段はヘッドホンをしていなくても
“必要な時だけわざわざ着ける” ということもライブではよくある。
たとえばラストライブ 5.19「CAROL組曲」での小室哲哉がそうしている。

このときは「a Day In The Girl's Life」と「CAROL (Carol's Theme I)」の間のように
データは動き続けているのにガイドになるドラムが抜けて
自分1人だけが残る箇所がある為、クリックを聞く必要があるわけだ。
DVD「TMN final live LAST GROOVE 5.19」より
































「JEAN WAS LONELY 」の話に戻ろう。

さらに5小節目から入ってくる打ち込みのパーカッションも
モニターで聞いているだけでは、あっという間に
小説頭、拍頭を見失ってしまうような単調なループである。

それでも木根尚登の弾くエレピと、
9小節目から入ってくるバンドのタイミングとは完璧に合っている。




つまりこの場合、機械に木根尚登が合わせるのではなく、
木根尚登に機械が合わせていることになってしまう。
どうやったらそんなことができるのだろう?








しかしここまで述べた疑問点は、あくまで後付けの理屈である。
ミツカワが1番最初に怪しいと睨んだ理由はこれだ。

            ↓

1人スポットライトを浴びて弾く、
木根尚登のフリが わざとらしい。


ちなみに確実に弾いている9小節目以降は、
とても自然なキーボーディストのアクションである。







つまりミツカワには
頭の8小節は打ち込みで鳴っている音に合わせた『アテブリ』で、
実際にはバンドの入ってくる9小節目から演奏している。
と見えるのだが、皆さんはいかがお考えになるだろうか?


先にも書いたように確たる証拠は一切無い。
この項に関しては異論反論大募集であります。









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(小ネタ No.04-3)
[機械の鼓動に耳を澄ませ]


さて今度はクリックつながり。
ただし先ほどとは違い、今度はレコーディングで使われるクリックである。


このクリックはあくまで制作中のガイドのためのものであり、
完成品では当然聞くことができないし、聞こえてはならない。



しかし稀に完成品の録音物から、うっすらと聞こえてしまうものがある。
例えばYMOの1stアルバムに収録されている彼らの代表曲
「東風(TONG POO)」のイントロに耳を澄ますと、
うっすらとクリック音が聞こえてくるのは有名な話だ。
(特に当時、イギリスでシングルカットされたバージョンでははっきり聞こえる)


         クリック音が聞こえてしまい落ち込むYMOの方々







これは録音時、各ミュージシャンの着けているヘッドホンから、
うっすらと漏れてしまったクリック音を、マイクが拾ってしまうことなどにより起こる。
もちろんそうならないよう、録音からミックスまでエンジニアは目を光らせているわけだが、
まれにその厳密なチェック網をすり抜けてくる猛者がいるのだ。



では、我らがTM NETWORKの楽曲でクリックが聞こえてしまっているものはないだろうか?
と、ここまで煽っておいて『ありません!んじゃ、また。』では 暴動が起こるので、
まだ命が惜しいミツカワとしては必死になって探してみた。







では、発表しよう。
TM NETWORK 名義でクリックが聴ける曲とは…








         アルバム「CHILDHOOD'S END」収録の
     「INNOCENT BOY」である。









来たー! 来たゾー!! 皆の衆ー。

苦節29年、遂に
「INNOCENT BOY」に光が当たる時 が来たぞえー。




…とは言っても歌詞やメロディーなどでは無く、
あくまで "聞こえてはいけないものが聞こえてしまっている" という
本来ならマイナスの話題なのだが…。

『ぐへへ「INNOCENT BOY」ちゃん、クリックが聴こえちゃってるよ~』
『イヤ~ん、ミツカワさんのエッチぃ』








         閑話休題。








この様な些細な音を聴き取るには、マスタリングの違いも大きく影響する。
ミツカワが現在聴いているのは、
20周年記念BOX「WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX」
のものだということをお断りしておく。

また、流石にヘッドホンやイヤホンでないと聴こえないと思われる。
各自、装着願いたい。




問題の箇所は曲の冒頭 0:01~0:03 の間
まだパーカッションだけが左右で鳴っている部分。
この時、何も鳴っていない筈の真ん中 に集中してみよう。

うっすらと「キッコッコッコ・カッコッコッコ」と聴こえるだろう。
どうやら8分音符間隔で打ち込まれている様で、かなり速い(せわしない)クリックだ。
さらに左からもかすかに聴こえているようだ。





何度も書くが、これは本来聞こえてはいけない音。
しかし、今となっては貴重な歴史的資料だろう。
彼らは確実にこの音を聞いてレコーディングしていたのだ!

この音の向こう側にレコーディングスタジオの彼らが見えるようで、
ちょっとワクワクしません?






























          期待の新人「多摩 イノセント ボーイズ」の方々









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いや〜、ほんと久しぶりに『CAROL』ネタから離れて、
のびのびと書くことができ、楽しかったです。


さて、肩も暖まってきたところで
次回は『小ネタ☆CAMP FANKS!! '89☆スペシャル』の予定です。



… ってアレッ? アレ〜?!



ん、んじゃ、また(汗)。








9 件のコメント:

  1. 闇のラビリンス攻略お疲れ様でした。

    Jean was Lonelyの件に関しては、そもそも8小節以降も木根さんが弾いているようには私には見えませんでした。(笑)

    クリック音で思い出しましたが、「Your Song」の56秒あたりにもベースの打ち込みミス(?)みたいなものがありますね。(それともわざと?)
    小室ソロの「Opera Night」の最後には、どこかの会場の音声を録音したせいか人の咳が入っていたり、(これは演奏ミスではありませんが)聴いてみると新たな発見が多いです。(笑)

    CAMP FANKSが続くと言うことはまだまだ関連ネタがあるということでしょうか。
    うーむ、TMとはかくも深いものですな。
    何はともあれ次回も期待しております。

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    1. >>そもそも8小節以降も木根さんが弾いているようには私には見えませんでした。(笑)
      うわー!一刀両断(笑)
      せっかく「♪君の瞳に映れば はじめて夕日が 〜 」あたりで
      ジャジーなフレーズ弾いて、猛アピールしてるっていうのに。


      >>ベースの打ち込みミス(?)
      それ、歌のバックでも目立ってたのに、カラオケアルバムが出て
      『凄く良い音』で聴けるようになっちゃいましたね。
      僕もミスだと思うんですけど、カップリングの「Special Instrumental Disco Mix」
      でも使われてるんですよね。(1:56)謎だ…。


      >>「Opera Night」の最後
      あのガヤの音は何かのライブラリなのかな?
      ちょうどフェードアウトしていくところで
      咳払いだけがすごい近くでするもんだから、めちゃくちゃ目立っちゃってますよね。

      ちなみにこの曲、イントロのストリングスがアタックが遅すぎて、
      モタってるように聞こえて気持ち悪いんです。
      狙ってやってるんだろうけど、他のパーカッションなどのアタックが
      立ちまくってるために余計に目立ってしまって。


      >>うーむ、TMとはかくも深いものですな。
      まぁ僕が難癖をつけてるだけのような気もしますが、
      今度こそケリをつけます!!

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  2. 青い惑星の愚か者2014年3月19日 21:33

    ああーーー!
    INNOCENT BOYのクリック音!
    たしかにカチカチ言っていますね
    今まで気づいていませんでした
    しかしリマスターの時にはこういうのを取らないものなんですね
    OPERA NIGHTのセキはてっきり街中の雰囲気を出すための演出なのかと思っていましたが、たしかに単なるミスかも(笑 >FANKS大仏さん


    次回も安定のCAMP FANKSネタ、楽しみにしています

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    1. >>リマスターの時にはこういうのを取らないものなんですね
      それをね、やったらやったで騒ぐ奴がいるのよ。
      「余計なことするな!」って。
      まぁ、僕のことなんですけどね。

      でもよかった。やっとこの曲のキャラが立った(嫌な立ちかただなぁ)
      これをステップにして、評価がうなぎ上りだといいっすね。
      シングルカット → コンサートの定番曲
         →『All the "INNOCENT BOY" ALBUM』発売決定!みたいな。

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  3. まずは、Kiss Japan Dancing Dyna-Mixを生で見ておられたことが羨ましいです。で、ボトルが落ちる瞬間、つまり木根の方を見ていて、どんな演奏だったか覚えておられなかったとは、、、木根FC会員としては少し嬉しくもあります。
    「Innocent Boy」のクリック音は、驚きました。あまり聴いていない曲だったのですが、奥が深いですね。

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    1. >>木根FC会員としては少し嬉しくもあります。
      いや、その、あのですね… 非常に申し上げにくいんですけど、
      木根ちゃんを見ていたんじゃなくて
      その瞬間、一番動きの大きいものを目で追ってしまうという『動物の習性』っていう…。
      その時僕は、木根ちゃんどころか TM NETWORK すら見てなかった。
      金払ってライブ行ったのに…。

      つまり僕の記憶の「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」は、
        ウツ「welcome to the fanks!」→ ボトルが落ちる
         → 「Come on Let's Dance」のイントロ

      …ほんと、すいません。


      >>あまり聴いていない曲
      たいへん正直な告白、ありがとうございます(笑)

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  4. Be Together2番サビ終わりの木根さんのステップは、ボトル避けステップだったんですね(笑)
    FANKS THE LIVE 2はカメラが遠いので分かりにくいですが、実際に見られたなら絶対ですね。

    INNOCENT BOYのクリック音、最近の再販だったからか意識するとすぐに聴き取れました(^^)
    形は何ですが、スポットライトが当たって良かったと思います(笑)
    個人的には、CHILDHOOD'S ENDの中でも特に好きなので(^^)
    ですが気付かなかった辺り、私もまだまだだなあと思いました(^^;)

    ようやく地獄から地上に帰って来られたのに逆戻りになりますが、
    次回も楽しみにしております。

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    1. >>INNOCENT BOYのクリック音
      みんなクリック音を聞く為に、iTunes storeでこの曲だけ売れる
        → それを見たスタッフが勘違い → シングルカット決定!
      …みたいになったらいいんですけどね。


      >>ようやく地獄から地上に帰って来られたのに逆戻りになりますが、
      ご心配いただきありがとうございます。
      な〜に、今度はちょっと忘れ物取りに行くだけなので大した事はありません。
      「俺、CAMP FANKS!!地獄から戻ったら彼女と結婚するんだ(キラッ☆)」
         ↑
      死亡フラグ確定

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  5. サクライユキ(sakuraiyuki)2015年12月9日 0:00

    Jean was Lonelyですが、
    確かに木根尚登と阿部薫に機械が合わせているのではないでしょうか。
    阿部薫カウント→木根エレピ(4小節)の後に
    阿部薫がドラムをトコトンしたあとに、カウベル系?のパーカッションを
    ポココン(クリック音の代わり)してそれに合わせて7小節目から朝倉大介がシーケンサースタート(チャカチャカ)しているのではないかと思いますがどうですかね?
    パーカッションは最初ポココンだけでその後チャカチャカが始まり
    9小節目からドラムを叩き出すとポココンした音がなくなりチャカチャカ音だけ
    鳴っているように聞こえます。
    あの場面は木根さん阿部さん朝倉さん3人の見せ場だったのではないかと思います。
    木根好きの妄想かもしれませんが・・・

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