2013年7月22日月曜日

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- 全2公演を観て

こら~っ!!ワシの「Green days 2013」の小節頭ごとに、
女性の吐息みたいな音を入れたのはドコのどいつだっ!!
おかげでイヤホンで聞くたびに
モヤモヤした気持ちになってしまうのをどうしてくれる!!



というわけで、まだまだ若いモンには負けない(←なにが)ポコ太です。







さて、今回の重箱ブログは
・埼玉県にてコンサート中に軍が発砲する事案が発生。
・気をつけろ、その木陰から、葛城哲哉(字余り)
・サングラスはそれでいいのか!?木根尚登
の3本立てでお送りします。







        嘘です。







しかし木根氏。
昔は "お昼休みはウキウキウォッチング" みたいなサングラスだったのに
ひょっとしてダフトパンクに転職を考えているのか?



初日のレポートでゲスト氏と書いた、葛城哲哉氏。
2日目に確認してみるとゲストではなく、最初からガッツリと弾いていました。
(今回はライブ中盤までサポートミュージシャンの姿は見えない演出でした)







さて、すでにパブリックなレポートも出ているので、
(ただし現時点では、特徴的だった舞台セットの全景がわかる写真が無くて残念。
 でも、木根氏のサングラス写真はバッチリ掲載されています)
ここでは細かい曲や芝居についてではなく、
本来、予定になかったライブレポートを書くにいたった
ポコ太の『感動の理由』について書かせていただきます。




つまり今回のエントリーは100%主観となります。




自分で読んでいても、とりとめのない文章ですが、
初日のレポートに書いたように、今回に限っては『自分の心の備忘録』のため
あえて校正せずにアップしました。



そのため、いつも以上に読みづらいうえに感傷的な文章となっています。
どうぞお許しください。





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まず、全体の尺としては劇場中継の関係もあり
2日とも計ったように2時間程度で終了しました。

ただしその間、MCは一切無し。
曲間もお芝居中も常に何かしら音を出している状態だった為、
実質としては決して短いわけではないと思います。
( -Remaster- の時なんか、2曲分くらい平気でMCに潰していましたものね)




2日間で曲違いが1曲だけだったのには拍子抜けしたのですが
これは、本人ボーカル無しの「Carol 組曲」同様、ウツの体調による影響でしょう。

本番にかかる負担もさることながら、
リハーサルに過度にウツを引っ張り出す必要が出てきますから。






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まずはとにかくオープニングのEDMアレンジの曲達のかっこいいこと。
これは皆さん書かれていますが、ポコ太としてもふれないわけにはいかない部分です。





この3曲はメドレーではなく、それぞれ一旦終了してから次の曲に移っていました。
最初のレポートに書いたように、ここだけで20分近くありました。



またインストとはカラオケのような形ではなく
それぞれの特徴的なパートを抜き出し再構築していました。
例えば「Children Of The New Century」は
イントロとブロックコードのキメ(D-E-F#m)の部分を繰り返すといった感じです。





またプレス用のセットリストには載っていませんが、
「クリストファー」イントロのピアノのリフを使った
リミックスのような演奏もありました。

見た人によって
『「クリストファー」? やってたっけ??』と印象に薄いのは
おそらく、この曲が小室哲哉の登場シーンにかかっていたからだと思います。
その瞬間はものすごい歓声で、曲がかき消されたから(笑)ではないかと…。





続く「IGNITION, SEQUENCE, START」で初めてウツの声が会場中に響き渡ります。
ただし本人の姿はいまだ現れず。
この声はCDのヴォーカルトラックのサビ部分をシンクさせたもの。

これはこれでとてもかっこよかったのですが、今回に限ってはこの演出、
客席の期待値を上げるとともに、不安を搔き立てるものでもありました。
なにせ始まって15分以上たっても『今回の主役』が現れないのですから。





ここで一瞬の静寂を挿み、小室哲哉のみの演奏が始まりますが
その指はすぐに「Beyond The Time」イントロのフレーズをかなではじめます。
ここは昨年の「-Incubation Period-」と似た演出。





そして始まる「Beyond The Time」
ここで初めて舞台にウツの姿が!
せりあがりに乗ってあらわれた彼の姿をみた
客席の盛り上がり方はちょっとした暴動のようでした。




そしていよいよウツの生歌…。
初日のレポートどおり、その声は驚くほど変わりありません




しかしスクリーンに映った初日のその顔は正直、かなり表情が固かったです。
そのせいもあり一気に老け込んだように見えました。
しかしこれも不思議なもので、後半緊張が解けて笑顔見せるようになった途端、
急に若々しく見えるようになりました。
ここら辺はパフォーマーとしての天性のものでしょうか。
さらに2日目は次の日を心配する必要が無い為か、表情も自然で体もよく動いていました。




ただし、初日は「Be Together」でターンした瞬間によろける、
2日目は客を煽るため舞台の端に走ろうとして走れず、すぐ歩きに変えるなど
現実を見せつけられる部分もあり、痛々しかったです。




その様子を見れば普通ならとてもコンサートを行うような状態ではなかったと思います。
それだけにその瑞々しく力のある歌声は驚異的でした。





なおOPのEDMアレンジ3曲。
そのあまりのかっこよさに「コレに生歌が入った状態で聴きたかった」
という多くの声が聞こえてきますが(もちろんポコ太もそう思いますが
これはコンサート延期が決まって以降、
彼の負担を減らそうとしたことによる副産物だったのではないでしょうか。


そう考えるとなんとも割り切れない気持ちになります。





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またウツの影に隠れてしまいましたが
小室哲哉も病み上がりであり、今回は派手なパフォーマンスは一切なし。
しかしそれを補って余りある、気合いの入ったBacktrack
少し聞いただけで、それにどれだけの
熱意と労力がかかっているか伝わってくるものでした。



またいつものこととはいえ、他のメンバーや役者の方々と違い、
彼は2時間、出ずっぱりの弾きっぱなしだったのは特筆に値すると思います。





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実はワタクシ、ポコ太は結構辛口で、
2007年の「-Remaster-」を見た帰り道には
もうTMのライブに行くのやめようか
とまで思っていました。




それから本当にいろんなことがありましたが、
良い形でリセットされたなと思います。



デビュー30周年を前にして、これだけ賛否両論が湧くある意味、
客を喰ったような内容
のライブが出来るバンドなんてなかなか無いと思います。

(まぁデビュー30周年を前にして「ワレワレはウチュウジンだ」
 なんてこと言ってるバンドなんて他にいませんが。
 ある意味、kraftwerk と同類か?)





それだけに今この瞬間にたたみかける活動が出来ないのが
本当に残念でなりません。





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最後に初日のレポートにて、
『この10年では最高に “TM NETWORKらしい” ライブでした』
と書きましたが、少々補足させていただきます。



ポコ太の言いたかったのは、全盛期のTMのLIVEのようだったということではなく、
30年近いTMの歴史の中で一度も見たことの無いようなLIVEだった。
そしてそれこそが最も “TM NETWORKらしい” と言えるのではないかということです。

(ライブ途中で「もし80年代後半の構想通り『TM International』なるものが出来ていたら、
 こんな感じだったのかなぁ」と思いました)



「Short Ver.」の多さに関しては確かに残念なものの、しっかりとアレンジされており
さんざん聞き飽きた予定調和なアレンジを、延々聴かされるよりずっと良かったです。
特に「Be Together」のイントロはとてもツボに入りました。


また同じ理由で、二日間ほとんど同じセットリストだったのも
「もう一度あのアレンジを聴けるんだ!」と前向きに捉えられました。







というわけで
最高に満足しただけでなく感動すら出来た2日間でした。








                  まさに

      「This is TM NETWORK」









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乱文失礼いたしました。
次回よりまた、いつもどおりグダグダの平常運転に戻ります。
どうぞよろしく。



んじゃ、また。





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ライブ会場で入場時に渡されたリーフレット。中央のメッセージが
会場に来れなかった方にも意味のあるものだと思ったのでスキャンしました。
結構大きいので注意。































もうひとつ、自分用に作ったCDのジャケット画像を置いておきます。
よろしければどうぞ。




(7月22日(月)23:16 追記)
葛城哲哉氏の漢字を修正いたしました。
匿名様ご指摘ありがとうございました。


11 件のコメント:

  1. 葛城さんも哲哉です

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    1. これは失礼なことしました。早速修正いたします。
      ご指摘、どうもありがとございました。

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  2. 僕はラストグルーブ以降、1度もTMのライブは見てません。
    でもブログを読んで、ちょっと行きたいなと思ってしまいました。
    ちなみに葛城さんは僕と同じ高校の出身で、
    高校の頃、TMのラジオにその事を手紙で送って
    読まれたといううれしい事もありました。

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    1. へーラジオの話、スゴイですね!
      何年前だったか、葛城さんは地元のギターキッズの間で伝説化している
      という話を聞いたことがありますよ。


      今回のコンサートは、好き嫌いがはっきり分かれると思います。
      自分もどちらかと言えば「演奏だけを聞きたい」というタイプなので、
      あまりシアトリカルなものは好きではないのですが、
      そういう『好き嫌い』を超越した、
      音・演出ともに『表現する力』に満ち溢れていて圧倒されました。
      その表現に対する貪欲さは、80年代と同じでしたよ!

      次のコンサートは30周年になると思いますが、
      もし敷居が高ければ、最近は劇場中継もやっていますので、
      そちらに足を運ばれてみてはいかがですか?

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  3. レポを読ませていただきました。
    大変興味深かったです!

    私はライブシネマで見ていましたが、ウツはやつれたというより
    イイ感じで枯れた感じがしました。まるで柴田恭兵のように(笑)

    小室さんはド派手なパフォーマンスは一切なく、却ってその
    ストイックさに惚れ惚れしました。動かないのに気迫が
    伝わってくる小室さんを見たのは初めてです。

    そんな二人をサポートする木根さんは、やっぱり「TMの良心」だなと
    つくづく感じました。あのサングラス姿は、今までみた木根さんの
    中で最高レベルにかっこ良かったです。

    木根さん、年齢を重ねるたびにどんどんかっこ良くなっていきますね。

    個人的には「一途な恋」を聴けたのが嬉しかったです!
    一部で噂にはなっていましたけど本当に聞けるとは感涙でした。

    会場限定CDも入手できました。
    これはぜひ一般発売して欲しいです。
    I am (TK EDM MIX)を毎日繰り返し聴きながら、そんなことを考える
    日々です。

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    1. koh さん
      僕も異様な気迫を感じましたよ → 小室氏

      昨年の武道館から、今までとは何か質の違う気迫を感じ、
      思わず不吉な予感までしてしまっていたので、
      何はともあれ、無事にライブが行われてホッとしています。


      木根氏って本当にワイルドカードですよね。
      こういう人がいるバンドって強いなぁと昔から思っています。

      よく80年代当時、ファン以外の人に
      「あのサングラスの人って何のためにいるの?」と聞かれ、
      その重要性を力説していたのですが
      だれも分かってくれませんでした(笑)


      ところで今回の内容は、とてもライブシネマ向きでしたね。
      特にお芝居の部分は会場にいるより、
      映画館の方が分かりやすかったと思いますよ。
      いい時代になりましたよね。

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  4. 里帰り後も夏休み継続中のキリギリスイヨ太です
    30th出戻りなのでアルバムやDVDに浸かって空白を埋めています

    ウツの声ヲタなので
    なかなかウツ出てこないよ(ニヤリ)などなど脅かされていた
    FAINAL MISSION START INVESTIGATION

    カッコいいオープニングでウツ登場まで飽きることはありませんでした
    でも、IGNITION,SEQUENCE,STARTのじらしはヒドイ…
    これもTMだ でしょうか

    さいアリもU波も叶わず悔しさのあまり行ってしまった歌なしディナーショー
    そこでのウツの病人ぶりからしたら
    信じられない素晴らしいパフォーマンス

    やはりウツはライブで歌わなくては
    そしてそれを見なくては
    そう感じました

    時間は巻き戻せないから(←TMにケンカ売ってる?)
    経験できなかったのは残念です

    とはいえ、何も知らなくでもすべてを委ねて楽しむことのできた
    the beginning of the endで復帰で良かったですけどね

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    1. イヨ太さん…いや失礼。
      キリギリスイヨ太さん。

      自分の部屋で熱中症にかかって寝込むという
      独居老人のような事態に陥っておりましたポコ太です。
      いろいろ返信出来ず、すみませんでした。


      普段、書き終わったエントリーを読むことはないのですが、
      コメントいただいて久しぶりに読み直しました。

      そうか、もう一年以上前のことなんだ…。


      >>でも、IGNITION,SEQUENCE,STARTのじらしはヒドイ…
      この演出も今となっては安心して見れる様になりましたね。
      リアルタイムでは「この先、全曲これでやるの?!」と不安がよぎり、
      どうなることかとハラハラしました。
      ほんとうによかった。


      >>ウツの病人ぶりからしたら信じられない素晴らしいパフォーマンス
      2日目はまだ表情もくだけて、良かったんですが
      なぜかDVDは1日目がベースになってるんですよね。

      これも今となっては貴重な記録でしょうか…。



      ところで今思い出すと、とにかくこのときは
      『木!・木!・池!・木!・列車!・木!・木!』でした。
      DVDではあまり写っていない舞台の隅々までしっかり植わっていましたよ。

      2日目のことですが、舞台の端にキネ・ウツコンビが出てきて歌った時、
      その後ろにも木が植わっていたため、
      そこを切り取ってスクリーンに映し出された画が
      まるでハイキングに来てる人達みたいになってました。


      >>時間は巻き戻せないから(←TMにケンカ売ってる?)
      まさに「タイムマシンにおねがい」ですな。


      さてさてまた、いろいろと騒がしくなってきて
      暑い冬になりそうですね!

      削除
  5. それはとんだことに!
    でも、元気になられたようで良かったです

    変わり果てた私に誰もが驚く街道驀進中の私の元気を分けて差し上げたい

    お互いそう若くはないのだから、体調管理もしつつ30thを余すところなく楽しみましょう

    それでは、初日に!

    返信削除
  6. おぺちゃん2015年12月7日 22:40

    はじめまして。
    ポコ太さんの「ワレワレはウチュウジンだ」には爆笑しました。
    まあそれを寛容できる我々も相当ですが(笑)

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    1. ​でも、これ以外の何物でもないですよね(笑)
      それだけに知らない人に聞かれても、すごく言葉を選ばないといけないと言う…。

      なんでファンの方が気を使わなくていけないんだ!?

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